クリーニンングトラブル相談ランキング1位:バッグの汚れ
クリーニンングトラブル相談ランキング2位:革製品の染み(シミ、しみ)
クリーニンングトラブル相談ランキング3位:財布の汚れ
クリーニンングトラブル相談ランキング4位:日焼け、色焼け
クリーニンングトラブル相談ランキング5位:衿・脇の黄ばみ
修復No.200653 エルメス バッグ ガーデンパーティ 染み抜きクリーニング
施術前の全体画像
バッグを解体した段階
革補修後の上が古く下が新しい
縫製作業中
カシメボタンも再利用できる
施術後の全体画像
北海道からのご依頼品
エルメス ガーデンパーティ
色柄:グレー トアルアッシュ
年々色が茶色っぽくなってきています。昨年エルメスに修理の依頼をしましたが、受けていないとのことでした。
バッグのクリーニング店でも断られ、キャンバス生地にコーティングされてある製品は治らないと言う事を分っております。
初めて買ったエルメスで、6年ぐらい使用しました。
このバッグを見ると当時の事を想い出すとても思い入れの深いバッグなので、なんとか蘇らせてください。
カシメボタン溶接取り付け処理 【現在無料】
キャンバス生地作り替え費用 55,000円(税別)
四隅の革の摩耗補修 1ヶ所2,000円(税別)
昨日バッグを受け取りました。
新しい物を買って送ってくれたのかと未だに思ってしまうぐらいの仕上がりでとても感動しました。
本当にありがとうございました。
今後も何かありましたら、よろしくお願い致します。
ガーデンパーティのコーティングの経年変化による変色は、とてもお問い合わせが多いトラブルの1つです。
「ヤニ焼け」や「日焼け」と思われて相談してくる方も多く、樹脂コーティングの劣化という事実を知らない方がほとんどです。
樹脂コーティングは空気中に置いているだけで、化学変化を起こし茶褐色に変化したり、黒ずんだりしていくという特徴があります。
2004年からはエルメス側も樹脂コーティングをしていないキャンパス地に変更していますが、それ以前に購入されたガーデンパーティは全て樹脂コーティングされています。
当社でも経年変化してしまった樹脂の劣化を元に戻す事はできませんので、2009年まではお断りさせて頂いていた事例の1つです。
そんなに使用していなくても起こる現象ですので、革の部分などはきれいでキャンバス生地の部分だけが、汚れたようになってしまっている製品も多く、このまま使用しなくなってしまうのはもったいないと思い、キャンバス生地だけを作り替える方法を2010年に開発しました。
2004年以降エルメスで販売されてあるガーデンパーティは、外側は樹脂コーティングがされていませんが、内側は樹脂コーティングされています。
それと同じように表側は樹脂コーティングはしていない(裏面だけ樹脂コーティングしている)同じ色のキャンバス生地を発注し、当社でキャンバス生地だけを作り替える施術を行います。
バッグを解体し、キャンバス生地部分だけをを新しい物と取り替えますので、それ以外は以前使用されてきた物となります。
もちろんエルメスの刻印が入っているカシメボタンも再利用できますので、変色していたキャンバス生地だけが新品のようにきれいになってお手元に戻る感じなのです。
革部分も傷んでいる場合は補修や修復作業を施す事も可能です。
〜この修復方法は当社が開発したオリジナルの技法です〜