キャンバス生地の上にGG柄をプリントしてその上にPVCのコーティングをした製品になります。
このような製品は多く、数年使用しますと表面が少しずつ黄色く変色していくという特徴があります。
エナメル素材と同じように雨や飲食物のシミなどは浸透せず汚れにくい素材ですが、経年劣化による変色と、転写色移りを起こします。
PVCに染み込んでしまった色素も表面に色素はありませんので、通常の染み抜きでは落とせません。当社では色素分離除去処理を行いますが、エナメル素材と違いPVCは溶解しやすい素材なので色移りを落とす作業を行う事でPVC自体も薄くなる可能性があります。
色素の付着量や状態によっては新品の製品でもPVC自体が溶けてしまうため作業自体が完全に行えないケースもあります。
今回はうまく転写した色素を分離する事ができました。

トラブルの状態によってテストしてみないと判断が難しいケースでは、どの程度落とせるかを事前にテストし、画像をマイページで確認して頂いてから作業を行っております。