ムートンのジャケットで襟と袖口はフォックスファーが付いているデザインになります。日焼けの状態によっては襟と袖の縫製を解いて染め直しをする場合もありますが、今回はイオン化結合する染料で変色部分だけ染色した形になります。
毛皮は人間の髪の毛と同じで毛の傷み具合や変色度合いに合わせて、どのような作業が適切かを判断しなければなりません。
同じ動物でも色は様々ですので、作業の方法も同じものはなく、1点1点トラブル状況は様々です。
染色するにあたり毛の状態というのがとても重要な要素になるという事を予めご理解頂きご相談ください。

【日焼け相談の注意点】
この事例のように襟と袖のファーがガラッと色が変わると、そこだけに目が行きやすいですが、本体袖の部分も日焼けしているケースが多いです。
毛の部分をかくして両袖を並べてみて、袖の部分も日焼けしていないかを事前にチェックしてからご相談するように心がけてください。